科学と化学と推しを語る場所

化学系の院卒研究職→転職してメーカーDXの企画。大学からオタクになり、仕事に打ち込む時期を経て再びオタクの道に戻る。

ごちうさ原作厨の自分がアニメを見てすっかり佐倉綾音さんにハマっていたお話

自分は15年以上前からアニメや漫画にハマっているオタクである。

初めて見た作品は「まほらば」という日常系作品、そのあと大学受験期に「ARIA」にハマり、センター試験直前に「ひだまりスケッチ」にハマる。

うめてんてーのご加護か、模試でE判定だった旧帝大に無事に合格、入ったサークルにいた沢山の仲間によってズブズブとオタク趣味を深めていき、コミケに行ったりアニソンカラオケのオールを何度も行ったりしていた。

 

ただ、大学院を卒業して就職したころには大学時代の悪友とも離れ、オタク趣味を語る相手も減っていった。

一方で社会人になり、余分なお金も生まれてきた。

そんなときにふとアニメのイベントに行ってみようかな、と思い始めた。

 

原作厨の自分の予想を超えてきたごちうさのアニメ、そしてココアちゃんの声

申し込んだイベントは当時1期が放送されていた「ご注文はうさぎですか?」。

元々原作が大好きで、アニメ化が決定した当初は「こんなキレイなイラストをアニメで再現できるのか?」と思っていた面倒な原作厨だった。

 

だが、アニメのクオリティは私の思い込みをいい意味で裏切るくらいのクオリティだった。

何よりもキャラの声がいい、特にココアちゃん。

天真爛漫で周りを明るくする雰囲気、お姉ちゃんのように振る舞いながらも妹っぽさが抜けない声、一回聞いただけで頭から離れない。

アニメが終わった頃にはすっかり難民となり、気がつけばDVDをポチり、気がつけば関西に住んでいるのに東京のイベントに申し込んでいた。

初めて参加したアニメのイベントでまんまと楽しさにハマるコミュ障の話

ごちうさのイベント、Rabbit House Tea Party。

会場は当時デング熱が流行っていた東京の代々木公園の横。

入場したときに虫除けスプレーを渡されてびっくりした記憶がある。

gochiusa.com

 

中に入るとピンク、青、緑、黄色、紫と登場キャラのイメージカラーの服を着た人ばかり。

隣の人は全身が緑に光っていた。

当時コミュ障だった自分はそんな雰囲気に飲まれてばかりでイベントが始まってからも周りとの温度差に戸惑うばかり。

 

ただ、段々とイベントの空気に慣れてくると自分も周りと一緒にペンライトを振り、キャスト陣の可愛い仕草にウォー!と叫び、ライブではホーッ!と奇声をあげるようになっていた。

「ああ、イベントって楽しいんだなぁ」

すっかりハマってしまった自分は大阪で行われるごちうさトークショーに申し込んでいた。

 

スカイビルであやねるが目の前に座った話

大阪梅田のスカイビルで行われたごちうさトークショーはキャストの何名かと監督が参加予定だった。

キャストのうち、誰が参加するかは事前にアナウンスされていたが正直参加するまで把握していなかった。

 

代々木公園のイベントに参加してはいたものの、正直あまり声優にはハマる前だったからだ。

あくまでメインはごちうさというコンテンツ、そのコンテンツの魅力を引き出す方々が声優のみなさんだという捉え方だった。

だからこそ、トークショーも作品の裏話を聞きたい、という前提で参加していた。

 

しかし、実際に会場へ行くと自分の席は前から4列目、しかも目の前のステージにはパイプ椅子がある。

「誰が座るんだろう、端だから監督か司会の方かな?」

そう思っていた自分の前に座ったのはあやねるだった。

 

目の前にあやねるが座った瞬間、自分の中での常識が変わってしまった。

近くで見てもキレイな顔、若々しい肌ツヤ、芸能人特有のオーラ、もし自分が声優に詳しくなかったとしても「この人はなにか違う!」ということくらいはわかっただろう。

いや、わかるくらいのセンスがあると思いたい。

とにかく近くで見るあやねるは違った。

 

そこから声優沼にズブズブとハマりだした。

あやねるのラジオCDを買い漁り、写真集を持ち歩き、仕事でミスをしたりへこんだとき用のあやねる写真をスマホにはストックしていた。

そんな気持ち悪いメンタルコントロールもあってか、仕事自体は結果がどんどん出始めてきた。

こうしてコミュ障のオタクは、ちょっと仕事ができて人と一応ちゃんと話せるくらいのオタクに変化しつつあった。